冷蔵庫の掃除はこれで決まり!基本手順と注意点を紹介

冷蔵庫の掃除 掃除

「冷蔵庫を掃除しなくちゃ」といつも思うのですが、手を出せないでいます。
ホント、どうしたらいいんでしょうか。

皆さんそうだと思いますよ。冷蔵庫の掃除は大変には大変なことだと思います。
ただ、そこには効率化できる手順というものが存在するんですね。
下記で、できるだけ手際よく冷蔵庫の掃除ができるようにまとめてみました。

冷蔵庫の掃除方法を知ろう

冷蔵庫内の汚れと原因

冷蔵庫内の汚れにはさまざまな種類があり、それぞれ原因が異なります。
代表的な汚れの一つが、食品から出る汁や液体です。特にパックのまま保管された生肉や魚、密閉されていない果物などは水分が漏れやすく、棚や引き出しの底に汚れを残すことがあります。

調味料の容器が倒れて中身が漏れることもあります。こうした液体汚れは放置すると乾燥してこびりつき、カビや雑菌の温床になるため、定期的な清掃が必要です。

冷蔵庫内は開閉を繰り返すことで外気が入り込み、内部に結露が発生することがあります。結露はカビの発生を促進し、特に野菜室やパッキン部分など湿気がたまりやすい箇所は注意が必要です。

冷気が直接当たることによって食品の水分が凍結し、霜がついたり、霜焼けしたりすることもあります。霜が多くなると庫内の冷却効率が下がり、余計な電力を消費する原因にもなります。

冷蔵庫内の汚れは主に食品の汁や結露、調味料の漏れ、古い食品の腐敗などが原因で発生します。これらを予防し、清潔な状態を保つには、定期的な掃除とこまめなチェックが欠かせません。

掃除をする前の準備と注意点

冷蔵庫の掃除を始める前に、いくつかの準備と注意点を押さえておくことで、より効率的で安全な作業が可能になります。

第一に、掃除をする前には冷蔵庫の中の食品をすべて取り出しましょう。このとき、食品の状態を確認し、賞味期限が切れているもの、変色や異臭があるものは廃棄します。保管が必要な食品は、準備しておいたクーラーボックスや保冷バッグに一時的に移し、鮮度を保つようにしてください。

冷蔵庫の電源を切るか、可能であればコンセントを抜きましょう。電源を切ることで、掃除中に冷却ファンが作動したり、誤って感電したりするリスクを避けることができます。特に冷凍室の掃除では、霜取りを兼ねて電源を切ることが望ましいです。ただし、製氷機付きの冷蔵庫や最新のモデルによっては、メーカーの説明書に従って作業するよう注意が必要です。

棚板や引き出しなどの取り外し可能なパーツは、取り外してから別に洗う方が効率的です。これらのパーツは洗剤を使ってしっかり洗浄し、よく乾燥させてから元に戻すようにしましょう。掃除中に落下や破損が起きないよう、作業スペースを確保しておくことも大切です。

掃除の際には、冷蔵庫のパッキン部分や排水口など、普段あまり手をつけない部分も見逃さずに清掃します。これらの箇所にはホコリやカビが溜まりやすいため、専用のブラシや綿棒など細かい道具を用意しておくと便利です。

掃除に必要な道具と洗剤の選び方

冷蔵庫の掃除を行う際には、効率よく作業できるよう、適切な道具と洗剤をそろえておくことが重要です。以下に代表的な道具とその使い方を紹介します。

基本的な掃除道具としては、柔らかいスポンジや布、キッチンペーパーが挙げられます。これらは庫内の棚や壁面、パッキン部分などに付着した汚れを優しく拭き取るのに適しています。布はマイクロファイバー素材のものを選ぶと、水拭きと乾拭きの両方に使えて便利です。

汚れがこびりついている場合には、重曹ペーストが効果的です。水で湿らせたスポンジに重曹をつけてこすれば、研磨剤の役割を果たしつつ素材を傷めずに汚れを落とすことができます。また、クエン酸水をスプレーすれば、アルカリ性の臭いや水垢を中和することが可能です。

引き出しやトレイなど、取り外し可能なパーツを洗うには、中性洗剤とぬるま湯を使います。シンクにお湯を張り、洗剤を入れて数分つけ置きしてからスポンジで洗浄すると、こびりつきも楽に落とせます。洗ったあとは水気をしっかりふき取り、風通しのよい場所で乾燥させましょう。

細かな部分やパッキンの隙間、排水口の清掃には、古歯ブラシや綿棒が便利です。特にパッキンはカビが発生しやすい場所なので、重曹水や消毒用アルコールを使って丁寧に清掃してください。最後に、乾いた布で全体を拭き上げ、冷蔵庫内を完全に乾燥させてから食品を戻すようにします。

仕上げとして、消臭・抗菌効果のある冷蔵庫用の脱臭剤や炭製品を設置しておくと、清掃後の清潔感を保ちやすくなります。定期的な交換も忘れずに行いましょう。

以上のように、冷蔵庫掃除に必要な道具や洗剤を正しく選び、用途に応じて使い分けることで、安全かつ効果的な清掃が実現できます。

冷蔵庫の掃除手順

電源を切るタイミング

冷蔵庫の掃除において、最初に行うべき重要なことは「電源を切るタイミングの見極め」です。

冷蔵庫は常に通電して冷却を保っているため、掃除をする際には安全面と効率の両面から、あらかじめ電源をオフにする必要があります。
電源を切る理想的なタイミングは、冷蔵庫の中身をすべて取り出した直後です。このとき、庫内の温度が上がり始める前に素早く掃除に取り掛かることで、雑菌の繁殖リスクを最小限に抑えることができます。

冷凍室に霜がついている場合は、霜取りの意味でも電源を切ることが重要です。電源を切ったあと、扉を開けてしばらく放置すると霜が自然に溶け始めます。氷が溶けて水が出てくるため、冷蔵庫下部に水受けトレイや雑巾を敷いておくと安心です。

一部の最新モデルや製氷機搭載の冷蔵庫では、設定メニューから「掃除モード」や「自動霜取りモード」が備わっていることもあるため、取扱説明書を確認したうえで電源操作を行いましょう。

食品の移動と保存方法

冷蔵庫の掃除中に食品の鮮度を保つためには、食品の一時的な保存方法が極めて重要です。

掃除を始める前に保冷バッグやクーラーボックス、保冷剤を準備しておきましょう。これらを活用すれば、冷蔵や冷凍が必要な食品も一定時間は安全に保存できます。

冷蔵室の食品は、優先的に使い切る予定の食材や傷みやすいものからクーラーボックスに移動し、なるべく直射日光の当たらない涼しい場所に保管します。

冷凍食品は保冷剤と一緒に密閉容器やクーラーバッグへ入れ、冷凍の状態をできるだけ維持する工夫が必要です。

掃除中に食品の状態を把握するため、取り出し時に「消費期限」や「保存開始日」を確認し、使い忘れや劣化の原因となる食品はこの機に整理・処分しておくとよいでしょう。

調味料や瓶詰・缶詰類など、常温保存が可能なものは一時的に常温保存棚に移しておくのもおすすめです。

冷蔵庫内のパーツを取り外す

冷蔵庫内の掃除を本格的に行うには、取り外し可能なパーツを一つ一つ取り外す作業が必要です。

冷蔵庫の棚板、トレイ、野菜室の引き出し、卵ポケット、ドリンクホルダーなどは多くの場合、簡単に外せる構造になっています。これらのパーツを外して洗浄・乾燥させることで、より徹底的に汚れを除去できます。

外したパーツは中性洗剤を溶かしたぬるま湯に浸けて、スポンジやブラシでやさしく洗います。とくに汁漏れの跡や調味料が固まった箇所は、重曹ペーストを使って柔らかくしながらこすり落とすと効果的です。洗い終えたら、水気を拭き取り、通気の良い場所で完全に乾燥させます。

分解できない固定棚や壁面、ドアポケットなどは、布やスポンジに重曹水やクエン酸スプレーをつけて拭き掃除を行いましょう。排水口やドアパッキンなどの細部には、綿棒や古歯ブラシを使って汚れをかき出すのが有効です。

頑固な汚れの除去方法

冷蔵庫には、調味料のこびりつきやカビ、腐敗した汁の跡など、通常の拭き掃除では落ちない「頑固な汚れ」がしばしば見られます。こうした汚れを除去するためには、汚れの性質に合った方法を選ぶことが重要です。

例えば、油分を含んだ汚れにはアルカリ性の重曹が有効です。重曹を少量の水でペースト状にしてスポンジに塗布し、数分置いたのちに拭き取ると、こびりつきが軟化して落ちやすくなります。

水垢やカルキ汚れ、においの強い箇所にはクエン酸スプレーを活用します。これにより、酸の力で中和しながら汚れと臭いを同時に除去できます。

カビが見られる場合は、重曹水に加えて消毒用エタノールをスプレーし、一定時間放置してから拭き取る方法が有効です。

頑固な汚れは一度の掃除では完全に除去できないこともあります。そんなときは無理にこすらず、数回に分けて時間をかけて丁寧に取り組むことが、冷蔵庫を長持ちさせるポイントとなります。

効果的な掃除に役立つアイテム

重曹を用いた掃除方法

重曹(炭酸水素ナトリウム)は、冷蔵庫掃除において非常に万能なアイテムです。

弱アルカリ性の性質を持ち、酸性の汚れを中和する効果があるため、食品汚れや油汚れ、臭いの元となる成分を効果的に分解・除去することができます。また、粒子が細かいため研磨剤としての役割も果たし、素材を傷めずにこびりついた汚れを削り落とすことが可能です。

掃除への応用としては、まず重曹スプレーを作る方法があります。水200mlに対して重曹小さじ1を溶かし、スプレーボトルに入れて使用します。このスプレーを冷蔵庫の棚、内壁、野菜室などに吹きかけてから、布やスポンジで拭き取るだけで、日常的な汚れを簡単に除去できます。

重曹は脱臭効果にも優れているため、小皿などに入れて冷蔵庫の隅に置いておくだけで、庫内の嫌な臭いを吸収してくれます。使用後の重曹は掃除用に再利用可能なので経済的でもあります。

自然由来の素材であるため、安全性が高く、小さなお子さんやペットのいる家庭でも安心して使用できるのが重曹の大きな魅力です。

セスキを使った洗浄効果

セスキ炭酸ソーダは、重曹よりもアルカリ性が強く、油汚れや皮脂汚れに対して非常に優れた洗浄力を発揮します。

特に冷蔵庫の中で調味料や食品がこぼれて固まってしまった場合、セスキスプレーを使用することでスムーズに汚れを浮かせて除去できます。

セスキスプレーの作り方はとても簡単で、水500mlに対してセスキ炭酸ソーダ小さじ1を溶かしてスプレーボトルに入れるだけです。このスプレーを冷蔵庫の棚や内壁、ドアパッキンなどの汚れに吹きかけ、数分置いた後に布で拭き取ります。重曹スプレーでは落ちにくい油脂汚れや指紋汚れにも効果的で、ツヤのある仕上がりを実現できます。

また、セスキには消臭効果もあり、ニオイ成分の一部を中和する働きがあります。冷蔵庫の中に染みついた臭いに対しても有効で、定期的に拭き掃除に用いることで、清潔な環境を維持することができます。

まとめ

以前から、冷蔵庫内の掃除をしなければいけないなと思っていたことは確かなことです。
しかし、なかなか手を出せずにいました。理由は単純です。
庫内に入っている物を全部出して、掃除をして、出した物をまた元に戻す・・・なんて、とても大変なことだと思っていたからです。

しかし、ある日、冷蔵庫の野菜室のキャベツを取り出した時に、野菜室の底が見えたんですね。その底は思っていた以上に汚れがあって、野菜くずや野菜を包んでいたキッチンペーパーやラップの切れ端などが落ちていました。

いよいよこれは掃除をしなくちゃいけないと覚悟が決まりました。

まず全部の食品を出して中身を空にし、棚やケースを外して丸洗い。重曹とセスキ炭酸ソーダを使って、しっかり拭き掃除しました。

手間はかかりましたが、カビやヌメリ、しつこいニオイもすっきり落ちて、冷蔵庫の中が見違えるほどキレイに。掃除が終わった後は、よく使う食材をグループごとに分けて、密閉容器や仕切りトレイで整理。これが思いのほか使いやすくて、食品のムダも減った気がします。

実際にやってみて思ったのは、冷蔵庫の掃除って単なる“衛生管理”じゃなくて、食品の鮮度を保って、電気代のムダも防ぐ【暮らしの土台作り】なんだということ。面倒に感じがちな作業こそ、定期的にしっかりやると生活全体の快適さが変わるんだなと実感しました。

冷蔵庫は一度掃除してしまうと、ホント気持ちが良いものですよね。
定期的な掃除をして、気持ち良さをキープしましょう。

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